株式会社サンプラネット

POTMAC® II 開発者インタビュー

POTMAC® IIの前に・・・

POTMAC® って何ですか?

脇田「POTMAC® はPTPシート専用自動錠剤取り出し機です。名前の由来は“POT”が「Push Out Tablets=錠剤を取り出す」、“MAC”が「Machine=機械」から来ています。 POTMAC® は、錠剤をやさしく取り出すことをコンセプトに開発されました。従来品はローラーなどで、無理矢理押し出していたものを、PTPシートに切れ目を入れることで、錠剤にかかる負荷を軽減することに成功しました。このコンセプトは、従来の機械では取り出せなかった速崩錠という柔らかい錠剤を取り出すことを目的としていましたが、他の錠剤を取り出す際でも割れ欠けやシートに残ってしまう現象の発生を抑え、99%以上の取り出し率を実現できました。」

PHOTO 左:脇田、右:寒田
すばらしい機械ですね。

寒田「ありがとうございます。でも実は初代の機械(以下POTMAC® I)は、ぜんぜん売れなかったんですよ。」

えっ!?

寒田「正確に言うと、共同開発したエーザイ(株)以外の製薬会社では、POTMAC® Iを導入してくれた企業は1社もありませんでした。(苦笑)」

それは、なぜです?

寒田「POTMAC® Iは価格が高すぎたのです。本体価格だけでも、他社製品の約2倍、オプション部品も含めると3倍近い価格になってしまいました。取り出し率は絶対負けない自信がありましたし、それを認めてくれたお客様もいてくれましたが、最後は値段の壁にぶつかってしまいました。」

IからIIへ

そこから、改良の工夫がはじまったのですね。

脇田「価格が高くなってしまう理由はわかっていました。シートに切れ目を入れるカッター部分のパーツが特殊な形状をしていることと、カッターの刃に精度の高い研磨が必要だったためです。ただ、切れ目を入れるというのがPOTMAC® の最大の特徴ですので、ここに改良のメスをいれるのは、正直勇気が要りました。」

PHOTO
きっかけは、何だったのでしょうか?

脇田「とある出会いがきっかけでした。POTMAC® Iの製造元の会社が他のプロジェクトへ参画するために、POTMAC® の開発から手を引きたいと申し出があり、他の協力会社を探していたところに、現在の製造元である(株)サンメカニクスの社長を紹介されました。早速、図面をお見せして相談したところ、改良案を作成してくれたのが、現在のPOTMAC® IIです。」

POTMAC® IIの工夫

Iとは何が違うのですか?

寒田「シートに切れ目を入れるというところは、I と同様です。違うのは、I のカッターはシートに穴あけパンチのように刃を押し当てて、ひとつの錠剤ポケットに3箇所の切れ目を入れていたのに対して、IIでは一直線にカッターで切るような機構にしました。もちろん錠剤には傷を付けない様にですが・・・。これでカッター部分の構造が大幅に簡略化されました。」

PHOTO

脇田「切れ目が1箇所に減ったため、取り出し工程でも工夫がなされました。シートがローラーの間を通っていく間に、反り返らせる機構になっており、単純に押し出すよりも、錠剤残りが発生しにくくなりました。我々はこれを“イナバウアー方式”と呼んでいます。」

寒田「さらにもうひとつの工夫は、パーツを不要にする仕組みです。PTPシートは錠剤によって様々なサイズがあります。I の時はこれにオプション部品で対応していましたが、IIでは、簡単な調整でシートサイズに合わせる事ができるようになり、オプション部品をご購入いただく必要がなくなりました。」

POTMAC® IIの今後について

POTMAC® IIの評判はどうですか?

脇田「おかげさまで好評です。一昨年の夏にデモ機が完成し、各地の製薬会社様の工場でデモンストレーションをさせていただきました。昨年の夏には初納入も果たして、現在までにPOTMAC® IIが稼動している工場は徐々にですが増えてきています。」

PHOTO 左:脇田、右:寒田

寒田「最近では、錠剤だけでなくカプセルの取出しにも成功して応用範囲も広がっています。POTMAC® IIはまだまだ成長途上ですので、お客様にご覧頂き、ご意見をいただくことで、さらに進化していきます。お呼びいただければ、デモ機を持って我々が参上いたしますので、皆様からのご意見をお願いいたします。」