ホーム サンプラネットとは 想いをカタチに(コラム) 製造の現場を支えるサンプラネットのキャリブレーション

製造の現場を支えるサンプラネットのキャリブレーション

お客様に寄り添ったキャリブレーションをめざして。
キャリブレーション業務やその魅力をキャリブレーションユニットに所属する2名が紹介します。

  • 伊藤 良太

    川島事業部
    キャリブレーションユニット

  • 遠藤 拓弥

    川島事業部
    キャリブレーションユニット

キャリブレーションとは、計測器を計測する仕事?

「キャリブレーション」は日本語では「校正」と表現され、温度、湿度、圧力などを計測する際に、計測器が正確な値を示しているかを確認しレポートする業務を指します。

分かりやすくするために、全国展開するハンバーガーチェーンを例にあげます。どこのお店でもお肉を焼く時に同じ温度で焼くことが、品質を保つためには重要ですよね。ただ鉄板の温度計がそれぞれ同じく100℃を指していたとしても、そもそも温度計が正確でなければ同じ温度でお肉を焼くことができません。これらの温度計が正確に計測できているかを、標準器とよばれる更に正確な計測器で確認し、レポートする業務がキャリブレーションです。

製造の現場を陰から支えるキャリブレーション

キャリブレーションはなかなか日の当たらない業務のように思われますが、製造の現場では重要視されていると日々実感しています。

以前温度計をキャリブレーションした時に、0.1℃判定基準を超えてしまったことがありました。経験が浅かった当時は、0.1℃の超過が医薬品の生産にどれだけ影響するのか分からなかったのですが、そのことをお客様に報告すると、すぐに計器を交換される決断を下されました。判定基準を僅かに超えただけで高価な計測器を購入するという決断からも、生産現場におけるキャリブレーションの重要性がわかると思います。

製薬業界においては、国内でも売上額が増加傾向にあるバイオ医薬品の製造において、より大規模な設備が必要です。そうした設備で使用される計器では高度な品質管理が求められるため、キャリブレーションの重要性は更に高まるはずです。こうした世の中やお客様が求める現場で更に活躍するために、私たちサンプラネットも日々精進していきたいと考えています。

“お客様に寄り添い、課題解決をめざす”サンプラネットのキャリブレーション

当社は患者様と生活者の皆様のベネフィット向上を大切にしているためキャリブレーションにおいてもお客様に寄り添った提案をめざしています。

私(伊藤)が以前担当した案件ですが、あるお客様がキャリブレーションを請け負う協力会社を探されていました。ですがお客様が望むデータシートの様式でキャリブレーションを請け負ってもらえる会社が見つからないとのことで、当社にお声がけいただきました。
もちろん当社にも自社の書式と作業方法があり、お客様の書式で作業を行うと当社のやり方にそぐわない事もありました。ですが、ご担当者様と密にコミュニケーションをとり、可能なところは編集して、最終的にはお客様のご意向に沿うデータシートに仕上げることができました。

納品を終えてお客様から感謝された時は、大変やりがいを感じました。また、社内の教育訓練体制や、提出するレポートをトリプルチェックまで行い、GMPに準拠したキャリブレーションを実現できる体制は当社の強みであり、プロジェクトを進めていく上で大きな支えとなりました。加えてサンプラネットでは標準器を多く所有しておりますので、納期や品質に関しても更にお客様に貢献していくことが可能です。もしキャリブレーションを請け負う会社を探されていたら、是非一度当社にお声がけいただきたいです。
お問い合わせ
https://www.sunplanet.co.jp/contact/index.html

キャリブレーションの魅力、チームでプロジェクトを完遂した時の達成感

業務を通して様々なスキルが得られ、チームでお客様が抱える課題を解決した時に得られる達成感がキャリブレーションの大きな魅力です。

キャリブレーションは計器と向き合う仕事だと思われますが、一つのプロジェクトを進めるためには様々な方たちとのコミュニケーションが不可欠です。
お客様とのコミュニケーションは言うまでもありませんが、社内だと案件の管理をする営業担当者、実作業を行う担当者、また売上や原価を管理する経理担当者などとの連携もあります。

私(遠藤)がサンプラネットに入社して2年目の時に、初めて自分がメインで関わらせていただいた案件がありました。
真空乾燥器の導入時試験の依頼をいただきましたが、当社での実績が無く、どの様にキャリブレーションと適格性評価をすればお客様のご要望に叶うかを一から考えました。
真空乾燥器のメーカー担当者に問い合わせ、部内のメンバーとともに調査をし、お客様とも何度もやり取りを重ねて検査方法を提案しました。無事に導入時試験を実施することができ、後日にその定期キャリブレーション、適格性評価のご依頼をいただくことになりました。

このプロジェクトを通して新しい知識を得られ、メンバーや関係者とコミュニケーションをしながら進める楽しさを味わうことができました。

サンプラネットでは、キャリブレーション事業をともに大きくしてくれる仲間を募集しています

当社のキャリブレーションユニットでは、今後も必要とされるキャリブレーションの技術を学び現場で発揮することができます。
キャリブレーションを通して様々な方とのコミュニケーション、担当する計器に関するリサーチ、結果を報告するためのレポート作成を経験することができます。
大学で何を専攻されていたとしても理系のバックグラウンドがあれば、挑戦することができます。
チームとコミュニケーションが取れて、何事も前向きに取り組める方には是非仲間に加わっていただきたいです。
採用ページ
https://www.sunplanet.co.jp/recruit/index.html

GMP … Good Manufacturing Practiceの略。日本語では「医薬品の製造管理及び品質管理の基準」と表現され、品質の良い医薬品を恒常的に製造するための要件をまとめたもの。

本コラムは、2022/10/01現在の情報です。